寝たきりを予防する高齢者椅子の選び方7つのポイント

充実したシニアライフを送るうえで最も重要なポイントは「いかに寝たきりにならないか」です。
寝たきりを予防するという意味においても高齢者の椅子選びはとても重要です。
「高齢者にとって良い椅子とはどんな椅子なのか?」
「高齢者椅子をどのような基準で選んだらいいのか?」
を紹介します。

1.楽に座れる椅子

椅子のクッションは柔らかいと立つことが大変、硬いとお尻が痛くなります。硬いクッションで、尚且つお尻が痛くならない事が大事な点です。

それは柔らかいクッションだと沈みすぎるので立つ時の踏ん張りが利かないからです。

通常の椅子の構造は座裏が板で構成されている為に、お尻にかかる体重の分散ができないので、長く座ると段々お尻の尾骨周辺が痺れてきて痛くて長く座っている事が出来ません。

究極のクッションは、身体があたる部分を独自の配合で作られたウレタンホームだけで構成された座、背です。

マイスター・ファニチャーの背・座は高齢者が座り易い椅子を作るノウハウを持っているノルウェー国より、独自の配合によりこのウレタンをモールドホーム製法で製造して輸入しています。

その背と座を使用する事によって、体圧を限りなく分散して楽に座っていることができる椅子を作る事ができるのです。

2.立ち座りが安全にできる椅子

パーキンソン病等の疾患のある方が安全に立ち座りするには上半身の力を有効に利用することが出来る椅子を使うことです。

身体が不自由だと立ち座りの為にしっかりとつかむ所が必要になります。その為には肘の形状が大事になります。パーキンソン病の方は身体を前に出すために最大の力が発揮できる肘の握りの太さが重要になります。

また 椅子の座前部に移動して立ち上がる為に手の平に安定して力を入れられる平らな面が絶対に必要条件になります。また立ち上がった最後まで転倒しないように、握っていられる肘形状が大事です。

これらの条件が満たされてはじめて安全な立ち座りが出来る事を心がけて椅子選びをしてください。

3.生活や身体の変化に対応できる椅子

寿命100歳の時代、今最適な椅子でも10年先の自分に起こる病気は予測できません、また10年先の身体の状態も予測できません。

通常の椅子は角度が固定した椅子です。しかし歳をとる事で座りが変化してきたとき対処できる椅子が将来必要となります。

その為には色んな座位が作れる機能が必要です。背が倒れるリクライニング機能で背を倒すことにより呼吸器が楽になる角度を作事ができる、また歳をとって座位が不安定になった時に、身体が滑らないように同じ角度で後ろに倒せるティルト機能が役に立ちます。2種類の機能が装備されている椅子は高齢者になった時最適な座位を提供してくれます。

4.高齢者の体形に合う椅子

人間の体形は人さまざまです。快適な座位をもとめるならば座面高、奥行等を利用者の方の体形に合わせないと、どんなに優れた椅子でも片手落ちになります。

座面高は椅子の脚をカットしその人の体形に合わせる必要があります。また奥行も大事です、奥行が深いと利用者の下腿部分が圧迫され血行不良を起こします。

画一的に作られた廉価な既製品よりも、ご自身の体に合ったオーダーメイド、最適な座面高・奥行を調整できる椅子こそ高齢者には必要です。

5.洗濯できる椅子布

年を取ると意識せず物をこぼしたりします。また失禁する方も少なくありません。

北欧では高齢者の為の段差解消よりももっと必要なバリアフリーとして、精神的な開放を重視しています。それは失禁により椅子を汚して、張替を業者に依頼しなければならず、費用のことも気にかかります。自分が高齢者なのでこんなことになったと自責の念に取りつかれ、精神的に落ち込んでいきます。

自分で洗濯ができれば自分で解決できる自信がつきます。何事もないことのように対処できたことが生きていく上で自信につながります。

安心して立ち座りが出来て、自分のことが自分でできる自信が生きる張り合いをつけます。そんなデザインが仕込まれた椅子を見つけて人生をエンジョイしましょう。

6.立ち座りがスムーズに行える椅子の背・座の角度

椅子の背角度と座の傾斜は立ち座りに大きな影響があります。

座が急な傾斜で、クッションの硬度が柔らかいと身体が沈み込んでしまい、立ち上がれなくなります。また 通常の椅子の背角度でも高齢者にとっては立ちあがる時、上体を起こすのには大変な労力が必要となります。

高齢者にとっては、日常で立ち座りがスムーズに行えることが下肢筋力の維持にもなり、行動を起こす事が健康寿命を保つことになります。

7.足のしびれ・むくみ解消するオットマン(足置き台)の利用

高齢者になると、運動量が減り血液循環を助けてくれるふくろはぎの働きが低下して足先に血液がたまりしびれ、むくみを引き起こします。

ハイバックチェアを使用している場合は、オットマンを必ず併用して血液の循環を良くしましょう。心臓は血液を全身に循環させます、足のストレッチをする事で、筋肉が収縮して静脈を通じて血液を心臓に戻してくれます。これが血液の循環で足の痺れ、むくみを解消してくれます。

オットマンを使ったストレッチの紹介

足首のストレッチ:オットマンの上に靴を脱いで足を乗せ、つまさきを身体のほうに引いたり、前方に押しだしたりする動作を交互にする事によって血液の循環を促します。繰り返しこの動作を10回程度繰り返します。

指のストレッチ:今度は足の指ストレッチをしてみましょう。足指をじゃんけんのように握ったり、開いたりすることで足先の筋肉を活性化し、むくみ、血の流れを促進します。 繰り返しこの動作を10回程度繰り返します。

今度は足を左右に動かしてみましょう。このストレッチも足のむくみ、血の流れを促進します。 左右に3~4回動かしてください。

ひとり住まいでも自分の居場所があれば安心して日常生活が送れます。介護のお世話にならなくて、健康寿命を保つ秘訣は安心できる椅子を見つけることです。弊社製品である高齢者の寝たきり予防のために開発されたマイスター・ファニチャーがあれば安心して生活ができます。

以下のページで製品の特長を紹介しておりますので、ご興味ございましたらご参照ください。

健康寿命を維持できる【マルチチェア/多機能椅子】の特徴をご覧ください⇒

施設に移住する方は早めに椅子を購入し、自宅にいる間自分の分身としてなじませたいです。施設に移る時に生涯使える自分の椅子を持っていければ、知らない環境でも安心できます。

関連記事

  1. なぜ パーキンソン病の方に椅子が必要か?

  2. 脳梗塞で後遺症のある方に使っていただきたい椅子 3つのポイン…

  3. 老人と椅子