パーキンソン病の日常生活改善に役立つ椅子選び5つのポイント

マイスター・ファニチャーがパーキンソン病の方の椅子づくりに30年間向き合い続けてきたした。

マイスター・ファニチャーは、介護椅子メーカーとして パーキンソン病の方が「安全に・楽に・長く座れる椅子」 を追求し、30年以上研究を続けてきました。
寄せられた膨大なお問い合わせを、理学療法士・作業療法士と協働で分析した結果、
パーキンソン病の生活環境改善において 椅子が果たす役割には5つの重要ポイント があることが分かりました。


1位:姿勢の崩れを防ぐ

パーキンソン病の方は、座位保持が難しく、

  • 身体が斜めに傾く

  • 背中が丸まる

  • 前後に倒れやすい
    など「正しい姿勢を長時間保てない」というお悩みが多く寄せられています。

一般的な椅子は背角度・座角度が固定されているため体位変換ができず、姿勢の崩れを防ぐことは困難です。

▶マルチチェアの姿勢保持設計

  • 左右から体幹を支える背クッション
     → パーキンソン病特有の「右側への傾き」を抑制

  • リクライニング機能

  • ティルト機能(背・座が一体で後傾)

背を倒して呼吸を楽にしたり、座位が崩れそうなときにティルトで姿勢を保持したり、体調に合わせて“無理のない座位”を作ることができます。

これらの機能が体圧分散を高め、
まるで“繭に包まれるような無重力の座り心地”を実現します。


2位:座位を心地よく維持する

パーキンソン病の方には、一般の椅子とは異なる「座り心地」が求められます。

特に大きなポイントが 立ち上がり時の踏ん張りを支えるクッション性 です。
柔らかすぎるクッションでは、力が逃げてしまい、立ち上がることが困難になります。

▶マイスターのクッション設計

  • 硬いのに痛くない特殊硬度

  • 長時間でもお尻が痛くない体圧分散性

  • ノルウェーのモールドウレタンメーカーと共同開発

これにより、
「立ちやすい」+「座りやすい」
という矛盾しがちな条件を両立しています。


3位:立ち座りの不安を解消する

パーキンソン病の方にとって、立ち座り動作は重要なリハビリですが、転倒のリスクが高く、細心の注意が必要です。

▶マルチチェアの立ち上がりサポート

  • 力を入れやすい適度な太さの肘

  • お尻を前に移動しやすい肘形状

  • 立ち上がる瞬間までしっかり支えられる肘先設計

これらにより、
「安全に立ち上がれる」
「自分の力で動ける時間が増える」
という大きな安心につながります。


4位:寝たきりを予防する

実際に椅子をご購入いただいた多くのパーキンソン病の方から、
「寝たきりにならずに済んだ」
との声が寄せられています。

寝て過ごす時間が増えると、

  • 便秘

  • 下肢筋力の低下

  • 活動量の減少

  • 認知症の進行リスク
    など、悪循環が生じます。

▶「座る時間」が健康を支える

良い椅子に座ることは、

  • 内臓の働きを保つ

  • 下肢筋力を維持する

  • 姿勢崩れによるリスクを防ぐ

といった面で、寝たきり予防に大きく役立ちます。


5位:誤嚥を予防する椅子

 

パーキンソン病の方に多い「食事のしづらさ」を改善するため、
食堂椅子(ライフチェア)は一般の椅子より 背角度をやや垂直に設計 しています。

これにより、

  • 誤嚥のリスクを軽減

  • 立ち上がり時の動作を楽に

  • 正しい姿勢で安全に食事ができる

さらに座面カバーは 脱着して洗濯可能
食べこぼしによる衛生面や心理的負担も解消できます。

左右の傾きを補正するサポートクッションもご用意しています。


■最後に

パーキンソン病は命に直結する病気ではありませんが、長く向き合う必要のある病気です。
治療研究も進んでおり、京都大学ではiPS細胞を用いた臨床研究が始まりました。また治療薬も開発され臨床中です。

その「治療までの時間」を少しでも快適に過ごしていただきたい。
そのための環境づくりに、私たちは椅子を通して寄り添い続けます。

製品の詳細は、以下のページでご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

パーキンソン病に役立つ椅子

関連記事

TOP
目次