脳梗塞で後遺症のある方に使っていただきたい椅子 3つのポイント。

かつて読売ジャイアンツの名プレーヤー ミスター・ジャイアンツの長嶋茂雄氏も脳梗塞で倒れ、右半身に麻痺が残ったのは有名な話です。機能を回復するため熱い男”ミスター”は一生懸命「リハビリ」に取り組んでいることを、ファンの方なら記憶に新しいと思います。

現在は色んな治療方法が開発されて、症状が出現して4.5時間以内であれば37%後遺症が残らないアルテプラーゼ/t-PA静注療法、8時間以内であれば血管内治療(ステント型と吸引型)があり、今まで死亡原因の1位だった脳卒中も今では3位になっています。また生活のサポート器具でブラジルを本拠とするベンチャー企業が、インテルと協力し顔の表情を読み取り電動車いすを操作できる技術を開発したそうです。AI技術で顔を認識して患者が何を欲しているか読み取り、車い椅子を操作して自由に行動出来るそうです。今は四肢麻痺や筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者脊髄損傷患者が対象になっているようですが、片麻痺の方々にも役に立ちそうです。未来は明るい兆しが出えてきているようです。しかし脳卒中の患者数は増加中との事、後遺症が残り、寝たきりが増えてくることが予測されます。

脳梗塞で片麻痺になられた方には、リハビリテーションが最も重要で効果があると聞いております。また脳梗塞のリハビリテーションは、回復の運動だけではなく、患者さんの精神的ケア―も同時にしなくてはならないと思います。

脳梗塞の後遺症があったとしても、リハビリを続けることで日常生活を不自由なく生活できる程度まで改善させることは可能でしょう。リハビリをやらずに回復することは不可能です。リハビリを続けることで生活を取り戻せる事が可能です。しかし男性の場合、何事も一生懸命にリハビリをしすぎるので疲労困憊してしまいます。これは改善されない事実を突きつけられた時に精神的負担が多すぎると思います。

楽に苦も無く家庭でできる簡単で効果のあるリハビリテーションは、いすの立ち座り動作です。この動作は、トイレに行く時、玄関に荷物を取りに行くとき、冷蔵庫から何かを取りに行き時にする動作で、これがリハビリテーションになります。

1.立ち座りが楽に出来るデザイン。

ハイバック椅子の【リクライニングチェア】と食堂椅子の【ライフチェア】は脳梗塞の治療で一番大事で、欠くことのできないリハビリテーションに最適な道具です。

この椅子の特徴は片麻痺の方でも力の入りやすい太さと、立ち座りの時手の裏で支えやすく、立ち上がるまで握っていられる大きな肘形状にあります。

力が入り易い椅子の肘は、立ち上げる時に腕で下肢筋力の不足を補うことが可能となり、下肢筋力の負担を少なくするだけでなく,心理面で立ち座りの時にバランスを崩す不安感を少なくできます。
椅子の立ち座りの運動量は歩行よりも数倍下肢筋力を必要とします。日常生活の中で行うリハビリテーションの為にも椅子は大事な道具であります。

また 脳梗塞(片麻痺)の治療に握りやすい肘はリハビリの「握り・離し訓練」を自然に日常の中で行うので、関節や筋肉が拘縮を起こしにくくする為にも、このような無理のないリハビリを意識してはいかがでしょう。このようなリハビリが別の機能の再構築に重要な役割をはたすでしょう。

維持期におけるリハビリテーションは日常生活が主なリハビリテーションになるでしょう。

退院後患者本人はどうしても家族に頼りがちになりますが、家族の方が何でもサポートするようになると本人の自立度が低下していきます。しかし日常生活でトイレに行く時、食事をする時、何かを取りに行く時、掃除洗濯が出来る方でも立たないと事は始まりませんから、まず患者本人の居場所に椅子を置いて、意識しない楽なリハビリテーションを良質な椅子からスタートさせてはいかがでしょう!

楽に座れる秘密https://dermeister.co.jp/features/

2.自分の居場所を作る道具

また椅子は前述の機能だけではなく、精神的な後遺症のリハビリにも役立つ道具でなければいけません。私どもに椅子の相談をされる、脳梗塞(片麻痺)に患った家族の方がよく話されるのは患者が「被害妄想」「気の落ち込み」「感情の起伏が激しくなった」と性格に変化が表れて 家族の生活に支障をきたしていると言われるケースが多くなってきました。

部屋の環境をお尋ねすると“食堂椅子は肘なし”“居間にはソファーまたは炬燵”“トイレは2階”等で片麻痺の方には大変障害の多い環境です。この環境では片麻痺の方はストレスが溜まり怒りっぽくなるでしょう。
年代が若いほど後遺症が残ったという現実にショックを受け、それを乗り越えられない場合に現れるようです。また このような感情の起伏は本人自身が自覚できない場合が多いようです。

マイスター・ファニチャーを使用された方の例としてお話させていただくと、一番長く過ごされる 所に【リクライニングチェア】を置いて、側には日常で必要な小物が収納できるサイドテーブルを置き安定した座位と苛立たない気持ちを維持します。
また 食堂では食事、読書等に【ライフチェア】を置くことによって安定した座りと、安心して立ち座りが出来る事で、自分のできる事が認識できるようになります。背の角度を普通の椅子より少し立たせてあるので立ち上がり時の負担が軽くなります。側方に傾く方はサポートクッションを取り付けて体幹部分を支持することで、座位姿勢が安定します。

その日々の小さな事が将来の希望に少しずつ継がり前向きな姿勢に変わっていくでしょう。

身体障害の後遺症のリハビリテーションだけではなく、精神的な後遺症もリハビリしていく必要があります。

片麻痺の方に最適なリクライニングチェアhttps://dermeister.co.jp/products/reclining/

3.日常を共に楽に過ごす家族と椅子

数十年前に、女性の方が突然ショールームに来られハイバックチェア/リクライニングタイプの注文をくださいました。あまり突然だったのでお求めの理由をうかがうと、まだお若い50歳代のご主人が突然脳梗塞になり入院中に何時ものご主人とは違う行動を目のあたりにして戸惑ってしまったとの事。大声で怒ったり、落ち込んだり、何か声をかける事も出来ない状況で賢い奥様はご主人が家に戻った時は地獄になると想定されたそうです。片麻痺の後遺症があるご主人が家に帰った時に、日常生活が出来ないインテリアに戸惑いを感じ、ご主人がいられる環境を整備する事を考えトイレ・風呂の設置場所など日ごろのご主人の動線を思い浮かべ改装をされ、最後に一日中過ごすご主人の居場所に何を置いたいいのか考えられて、ハイバックチェアを安楽な場所に設置しようと考えられハイバック椅子を購入されたそうです。

あるリハビリテーションのドクターはやる気は”きっかけ”が大事だと言われていました。
椅子が何もかも解決してくれるわけではありませんが、質の良い椅子は日常生活を楽にしてくれる道具であり、本来人間が持っている ”自然治癒力”を高めるてくれる事は間違いありません。
片麻痺の方で、座位がとれる場合は、身体機能を維持し、よりアクティブに毎日をすごすためにも、機能的かつ座り心地のよい椅子が必要です。
在宅生活の必需品、福祉用具のひとつとして「椅子」をとらえ、リハビリ効果、自立促進、生活の質の向上のためにお役立てください。

脳梗塞の方に最適な食堂椅子https://dermeister.co.jp/products/life-chair/

マイスター・ファニチャーの、世界でも類のない寝たきり予防のために創られた椅子で、座ってもお尻が痛くならず、何時もの鬱々とした悲壮感、不安感、失望感が爽快感に変わっていくことを家族の方と共に体感してください。

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