老人と椅子

見た目若く見える現代の老人

”老人と椅子”と聞いて、かの著名な作家ヘミングウェイの短編小説”老人と海”を思い起こす方もおられるでしょう。小説の主人公サンチャゴ老人は80歳代の老人(勝手に推測)、少年マノーリンに伝説の漁師として尊敬されながらも、不漁続きで少年の期待に応える事だ出来ません、今一度大きな魚をあげて期待に応えたい為にメキシコ湾流に出漁します。千載一遇のチャンス!巨大なカジキと出会います。このカジキと死闘するサスペンス短編はこれからの老人が生きて行く上で大切な教えがあるようにおもわれてなりません。

今ここで椅子と戦う老人の話をするわけではありません。この短編が出版された1952年でサンチャゴ老人は80歳代(勝手に推測)ですから現在の老人と違って体力的には相当な歳でしょう。そんな歳のサンチャゴ老人は4日間の不眠不休の死闘の末巨大なカジキマグロを仕留め、尊敬して待っていてくれる少年マノーリンを喜ばす為に急いで港に帰るのですが、獲物は途中サメ群に食われ骨になってしまいました。ヘミングウェイはこの短編をハッピーエンドで終わらないストーリーにしたのは、人間はどんな年代でも生き抜く生命力を読者に分かって欲しかったのではないかと考えました。

この小説に描かれているサンチャゴ老人は自分と関係ない別世界の老人でしょうか?あなたはこの老人の様に孤独と恐怖に耐えられますか?あなたはすでにこの老人のバックバーンのようなプライドは捨てましたか?あなたはこの老人を尊敬してくれる少年マノーリンのような、無条件で愛する人、愛されている人はいますか?

この貧困な老人は今の老人と違って、周りの漁師仲間、近隣の住民から尊敬されども心配されていません、なぜなら強い意志を持った老人だからです。あなたは子供から歳を取った、心配される老人ですか? 今でも威厳を持った人として尊敬されている老人ですか?

今の時代は当時と違って”ゲノム編集”と”IPS細胞”の研究で100歳どころか、120歳の寿命を授かることも想像に難しくない時代になりました。後期高齢者になっても老人と呼ばれると抵抗がある方は沢山いらっしゃると思います。ほんの数十年前は80歳で終末期を迎えましたが、現在の80歳は精神的に66歳、体力的には70歳ぐらいの感覚で生きておられます。

しかしどんなに寿命が延びても70歳を超えると今まで苦にもしなかった階段を上る時とか、いつもと同じように歩いているつもりが何んとなく足がついてこない、ちょっとした凸凹にも足がひっかかって転びそうになるなど、70歳前と違う体力の衰えを感じてきます。外出した時混雑した所を歩いていて、ふらついて人にぶつかった時など「気をつけろよ じじい!」と、いわれなき叱責を受け「なんだこの野郎!」と怒鳴り返して喧嘩になり、後味の悪いいやな気分になってしまいます。まだ見た目は若いので老人と思ってもらえず大事にされません。本人もそうしてほしくない気負いもあります。しかしこの気負いがストレスの元となり、アドレナリンが多量に分泌され続け、血糖値が上昇した状態がになります。またこの時交感神経が活発になり身体が戦闘状態になり血管が収縮し血流が悪くなります。そのほか筋肉の痛み、胃のもたれ、下痢、便秘を引き起こし易いやすくなるのです。即ち身体に異変をもたらす原因になります。

ストレス解消

こんな時は家で、身体のどの部位にも圧力を感じない”マルチチェア&オットマン”に身体をゆだねて、緩やかに腹式呼吸をしながら読書、TV鑑賞、話し合いなどをすれば副交感神経によって身体に大敵な活性酸素の発生も抑えると共に、生活のリズムを取り戻すことだ出来ます。”老人と海”のサンチャゴ老人も港にあがって戦いの疲れを休んで解消しました。男も女も老人になってもサンチャゴ老人のようにプライドを持ち、愛する家族の為に戦いそして守る気概を何時までも維持しましょう。

マルチチェアの能力はこちらからご覧ください⇒https://dermeister.co.jp/products/multi-chair/

元気な身体を維持する

現代は70歳からが折り返しの人生が始まると確信しています。65歳会社を退職して、明日から会社に行かなくてもいい解放感は何物にも代えがたいものです。夫婦で海外旅行も含め行きたかった所に何時でも行ける満足感が続くのは70歳まででしょうか、旅行会社のパックで行く旅行が段々つまらなくなり、いつしか行かなくなります。この頃から寿命が延びる事への喜びと、親たちが経験したことのない未知の行く末に対する不安は出てきます。つまり死ねない恐怖です。

死ねない恐怖とはまず終末期までの生活費、仮に少なく見積もって人生90歳まで生きた場合にかかる、統計一般的な夫婦の平均年金額/月約¥210,000X240か月=¥50,400,000、統計一般的な生活費/月280,000x240か月=¥67,2000,000その余命生活費差額マイナス¥16,800,000、月¥70,000不足。これにお香典、突発的な病気、家の修繕費、家電の買い替えがプラスして掛かります。新しい人生の20年を、大まかに分けて預貯金、働いている方はこれから得られる源泉の使い方を紙に書いてみましょう。100円ショップで賄えるもの、こだわりの食材を安く仕入れる方法、高価だけど長い人生には必要と思われるもの、災害に必要な最低備蓄品、DVDが月契約のチャンネルより得か、旅行は年何回予定するのか、保険金の見直し(これが一番難しい)、サプリメントに変わる日常使う食品を探すなど、何でも安いものを買って”安物買いの銭失い”にならないよう計画してはどうでしょうか。

次の心配事に加齢による色んな病気が発症する事です。筋肉量の低下、パーキンソン病、認知症、脳卒中、高齢衰弱、骨折、関節疾患、脊柱狭窄症などが心配になります。必ず発症する訳でもありませんが、確率は年を重ねるごとに高くなります。これらの病気は医療技術が発達して解消していくので、いま難病でも数年先は風邪程度の病気になっているやもしれません。今できる事は毎日の食事、食材、調理方法を金銭的な事も含めて献立を構築してはどうでしょう。だらだら買い物をしてくるよりは1か月の献立を構築すれば食費を2割は節約できるのではないでしょうか、もちろん女性からは嫌がられると覚悟が必要です。個人によって嗜好は違うので一概に何を食べれば良いのかわかりませんが、管理栄養士が言う(あいまいな言い方)ようにバランスの良い食事メニューを摂取することが大事だと思います。次に毎日の生活でストレスをためない事です、常にリラックスできる自分の居場所を、マルチチェアで解消していきましょう。

身体に良いおこないは食事だけではなく、老人になって引き起こしやすい”誤嚥”はどんなに栄養がある料理でも誤って肺に入り誤嚥性肺炎を引き起こすと死につながる事にもなりかねません。飲み込む力が弱ってくると食べ物が食道に行かず間違って気管に入ってしまい肺炎を引き起こしてしまいます。もちろん気を付けなければいけないのは食べ物と一緒に入る細菌が危険なので常に口の中は清潔にしておくことが一番肝要な事です。次に大事な事は食事の姿勢です。猫背にならず、食べ物がスムーズに食道に流れるような姿勢を食事中は維持できる椅子を用意することです。猫背姿勢で食べ物と口が近いと早食いになりますが、姿勢よく食べると食べ物と口が離れます。そしてゆっくり噛めるので呑み込み時の誤嚥は少なくなります。そのためには椅子の背が若干立っていた方が背を付けやすく、正しい座姿勢が保てます。また立ち上がりの時の背の起点が前にあるので楽に立つことが出来ます。

座姿勢が正しく保てるライフチェアの能力はこちらをご覧ください⇒https://dermeister.co.jp/products/life-chair/

気力を維持する

大変むつかしい事です。

70歳代は外見とか体力的に昔より若いと言っても、まだ世間の物事の考え方は変わっていないので、老人の働き先、ボランティア活動など老人が活動しようと思っても受け入れ体制が社会ではまだ確立されていません。家族は老人が集うディサービスに行って将来入所するかもしれない介護施設に馴染んできてくださいとアドバイスをくれます。ほとんどの団塊世代老人は劇画風に表現すると”ガーン”と頭を強打されたようなショックを受け、現実を知って打ちひしがれるよりしかたがなくなります。

さてここでサンチャゴ老人の再登場です。海の経験と知識ならだれにも負けない自負を持つサンチャゴ老人と同じように、老人にはその時代を生きてきた経験と知識、他には真似のできない生きる術があります。体力的にも精神的にも仕事をこなす力量があるのに社会に再び参加することが出来ないのが現実ですが、大学を出た時と違って世の中の不備とか、老人がやらなければいけない物事が沢山あります。再雇用の妨げになっているのが老人の頑固な考えです。このがんこが世の中を変える手助けになるのですが、会社は組織の妨げになるので雇用してくれません。

愚痴を言っていてはサンチャゴ老人のようにプライドを持ってセカンドライフをスタート出来ません。高いプライドを捨てて・・・?いいえ違います、高いプライドを持って、絶対役立つ老人力で就職活動をする。または自分のセカンドライフは世間の為に役立つ仕事をコツコツ個人経営の会社を設立してやる。酒席で盛り上がり、勢い余ってやることになるボランティア活動を友人と協力してやる。それでも重い腰を上げられない御仁は、朝近所の掃除をしてみてはいかがでしょう。黙々と行うのではなく、出勤していく人々に”おはようございます、good day!”と声がけしてみてはいかがでしょか、毎日掃除をしていると知り合いが増えます。自分が出勤する時にこんな挨拶を受ければうれしいのではないでしょうか。人から感謝され、自分の徳と考え実践すれば自分に返ってくる喜びであり、喜びにしていかなくてはいけない行動です。出来ることからコツコツとやっていきましょう。

掃除が終わり、ほのぼのとした気分/たまには嫌な気分になるかもしれませんが、マルチチェアで寛ぐ毎日が何かやろうと言う力をくれると信じています。

終末期を考える

”老人と椅子”の流れから、自分の終末期をどう迎えるかについて述べねば完結しないと思うのですが・・・、また別のブログでサンチャゴ老人に参上してもらいましょう。ご期待ください!

カナダの心臓と脳卒中財団が提供している、あなたの参考になる動画をYoutubeで見つけたので紹介したいと思います。あなたの今後20年をどう生きていくか、参考にしてください。⇒https://www.youtube.com/watch?v=Qo6QNU8kHxI

身につまされますね!

関連記事

  1. 座面高の調べ方

  2. 脳梗塞で後遺症のある方に使っていただきたい椅子 3つのポイン…

  3. 寝たきりを予防する高齢者椅子の選び方7つのポイント